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教授
太田 敬子OHTA Keiko

研究室
古河記念講堂206号
MAIL
keiko(a)let.hokudai.ac.jp
URL
北海道大学文学研究科・文学部 太田敬子のページ

太田 敬子(太田敬子先生は2019年11月7日に逝去されました。)

前近代の中東におけるムスリムとキリスト教徒の関係史を研究しています。地域的には地中海東部とそれに隣接する地域に注目しています。主な研究テーマは、①中東のキリスト教社会がイスラーム社会へと変容していくイスラーム化の歴史と、②ムスリム王朝とキリスト教国家(ビザンツ帝国や十字軍国家)との関係史です。①については、現在のシリア・トルコ東部・イラク北部におけるシリア教会やネストリウス派教会、エジプトのコプト教会に焦点を当て、ムスリムの支配下におけるそれらの教会の信徒の共同体の動向や変化を研究しています。②については、外交史だけでなく、アナトリア東部から東地中海域に広がっていた「境界領域」の歴史展開に注目して研究しています。

中東というとイスラームと同一視されがちですが、様々な宗教や民族を包括する多様な社会を形成しています。「中東イスラーム社会」が確立するまでには興味深いダイナミックな歴史展開が見られます。それ自体の研究も意義がありますが、現在のイスラームに関わる国際問題や社会問題の解明のためにも重要な研究テーマと考えています。

学生へのメッセージ

中東研究にはアラビア語の習得が必須です。日本語や英語とも違う、これまで言語に抱いていた既成概念を打破するような面白みを持つ言語です。大学院のゼミではアラビア語の文献講読を行っていますが、一見難しいようでも、文献解読には論理的思考や類推能力を高める効果があり、一旦はまってしまうと歴史だけでなく、自分を取り巻く世界への見方が多角的になり、より面白く感じられるようになると思います。

イスラームの枠組みにとらわれない中東史研究をしてみたい方、またキリスト教をヨーロッパ・カトリック世界の枠組みにとらわれないで研究してみたい方、既存の枠組みにとらわれない歴史研究をしたい総ての方を歓迎します。

主な業績

  • 太田敬子(2011)『十字軍と地中海世界』世界史リブレット 山川出版社
  • 太田敬子(2009)『ジハードの町タルスース−イスラーム世界とキリスト教世界の狭間−』刀水書房
  • 太田敬子(2003)「イスラームの拡大と地中海世界」歴史学研究会編『地中海世界史2,多元的世界の展開』青木書店
  • 太田敬子(1999)「ビザンツ帝国とイスラーム」佐藤次高編『岩波講座世界歴史10巻 イスラーム世界の発展』岩波書店
  • Keiko Ohta (1990), The History of Aleppo Known as ad-Durr al-Muntakhab by Ibn ash-Shihna, Studia Culturae Islamicae 40, Institute for the Study of Languages and Cultures of Asia and Africa on Tokyo University of Foreign Studies.

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お問い合わせ・連絡先:北海道大学文学研究科・文学部 歴史文化論講座

住所:〒060-0810 北海道札幌市北区北10条西7丁目 TEL:011-706-3223 MAIL:rekibun(a)let.hokudai.ac.jp

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